U-1 公的研究助成とオープンサイエンス
  (モデレーター:京都大学)




 2015年3月、内閣府の「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会」が報告書を提出した。報告書は、JSTやJSPSなど公的研究助成団体から資金提供を受けた研究の成果(データや学術論文)を広く社会がアクセスできるようにするオープンサイエンスが、市民や企業を巻き込んだイノベーションの創出を強力に推進するとしている。このセッションでは、国内外のオープンサイエンスの最新動向と、京都大学オープンアクセスポリシーの制定や教員データベースの整備を紹介し、オープンサイエンス時代に私たちURAができることを考えます。質疑応答では、オープンサイエンスに関する皆さまの懸念や疑問をぶつけてみてください。



【セッションオーガナイザー】
天野 絵里子(京都大学 学術研究支援室 リサーチ・アドミニストレーター)

【講演者】






林 和弘(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術動向研究センター センター長補佐)
 1995年ごろより日本化学会の英文誌の電子ジャーナル化と事業化を東京大学大学院時代のアルバイトを端緒に行う。世界最速クラスの発行体制、早期からのオープンアクセス対応、電子書籍対応の技術立証などに取り組みつつ事業の確立と宣伝活動にも従事した。その幅広い経験を生かして日本学術会議、文部科学省、NII、JSTなどでの委員等を歴任し、現在学術情報流通の俯瞰と将来についての調査研究に取り組む。2012年より文部科学省科学技術・学術政策研究所において、政策科学研究、科学技術動向分析、科学技術予測手法の開発にも取り組んでいる。内閣府国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会構成員。







引原 隆士(京都大学 図書館機構・附属図書館/工学研究科 機構長(附属図書館長)・工学研究科教授)
 1987年京都大学大学院工学研究科電気工学専攻博士後期課程研究指導認定退学.京都大学工学博士.関西大学を経て,1997年京都大学大学院工学研究科電気工学専攻助教授.2001年同教授,2012年より京都大学図書館機構機構長.主として,非線形力学およびその工学的応用,パワーエレクトロニクス,MEMS,電気エネルギーシステムに関する研究に従事.電気学会,電子情報通信学会,システム制御情報学会,IEEE, SIAM, APS等の会員.電子情報通信学会フェロー.電子情報通信学会基礎・境界ソサイエティ会長等を歴任.






今井 敬吾(京都大学 学術研究支援室 リサーチ・アドミニストレーター)
 URAとしてプレアワード支援に携わる傍ら、ソフトウェア開発者としての経歴を活かし、機関リポジトリや研究者データベースをはじめ、学内の研究推進・研究戦略立案の支援に関わる様々なソフトウェア開発やデータ収集・分析に関わっている。2009年名古屋大学情報科学研究科博士後期課程単位取得退学。2009年名古屋大学情報科学研究科附属組込みシステム研究センター研究員。2010年有限会社ITプランニングソフトウェアエンジニア。2013年12月より現職。博士(情報科学)。


【司会者】



天野 絵里子(京都大学 学術研究支援室 リサーチ・アドミニストレーター)
 1998年より京都大学附属図書館,九州大学附属図書館等で図書館職員として参考調査,機関リポジトリ、学修支援などを担当。2014年より京都大学学術研究支援室でリサーチ・アドミニストレーター(URA)として,図書館と連携しながらの研究支援業務を行う。同志社大学にて2008年、専門職大学院ビジネス研究科修了、2015年、総合政策科学研究科博士後期課程修了。博士(技術経営)。