U-15 Post-AwardにおけるURA活動の新展開
  (モデレーター:福井大学)




 Post-Award業務は研究成果の創出・社会還元という面で重要な役割を担っている。福井大学では、Post担当URAが事務職員とともに、研究契約、プロジェクト管理、成果報告等のPost-Award業務を担っている。Post-URAが日常の研究プロジェクト管理業務を通じ、研究者や各省庁・企業関係者との関係性を深め、かつ情報の共有化を図り、Pre-URAとともに次のプロジェクト展開へとつなげていくという新しいモデルを紹介する。また、立命館大学、大阪府立大学から、各大学の特色ある取組みを紹介した後、パネルディスカッションを行い、Post-Awardの視点でのURA活動について議論を深める。



【セッションオーガナイザー】
山口 光男(福井大学 URAオフィス 副所長)

【講演者】



栗山 俊之(立命館大学 研究部BKCリサーチオフィス 課長)
 2005年に学校法人立命館に入職。BKCリエゾンオフィス、理工リサーチオフィスを経て、2009年人文社会リサーチオフィス課長、2012年リサーチオフィス(BKC)課長、現在に至る。関西TLO株式会社監査役(非常勤)。文系、理系両方の産学官連携活動や研究支援業務を経験。








岡本 公明(大阪府立大学 地域連携研究機構地域連携・研究支援課産学官連携室 室長補佐・URA)
 出版関連の企業より2009年度に大阪府立大学に入職し、産学官連携研究機構で外部資金関連、産学官連携活動を中心に業務を行う。2011年度より本学で課題となっていた研究者の負担軽減、支援強化等による研究の高度化の検討を行ない、URA体制、階層別のインセンティブ制度、新産学官金モデル等体制・制度の構築をするとともにCOC、COI、産学官連携評価モデル事業、地域オープンイノベーション促進事業等拠点型事業や地域のコネクターハブ企業創出のための新分野進出支援事業等を申請し採択を受ける。特に現在は地域創生に資する中小企業の新規事業開発支援のための新産学官金モデル推進に注力をしている。







佐藤 響太(福井大学 URAオフィス URA)
 東京農業大学大学院にて博士(生物産業学)を取得。農業・地域づくり分野の研究開発・異業種連携、または医薬工分野の研究支援業務に従事。2013年、福井大学研究推進課に特命職員として入職し、共同研究契約・受託研究契約の契約受け入れ・報告業務を担当。2014年からはPost-URAとして事務職員と協働し、競争的研究資金の獲得・管理支援、スキルアップ人財育成セミナーの企画および民間企業等との契約業務などを行っている。今回、福井大学の研究・産学官連携におけるリサーチ・アドミニストレーション体制の現状と課題に関する話題提供を行うとともに、Post-URAの取り組みについて概要を紹介する。


【司会者】





山口 光男(福井大学 URAオフィス副所長(研究推進課課長))
 1982年福井大学に文部事務官として入職。主に人事系を担当した後,2003年から研究推進課勤務。主に,法人化後の産学官連携体制やURAシステムの構築,研究関係制度設計に従事。2012年にURAと事務職員からなるURAオフィスを設置後,2013年から同オフィス副所長を兼ね,URAと事務職員を束ねる形でのトータルマネジメントを担っている。現在,IR分析に基づく戦略について,ワーキングをリードし取組んでいる。専門は経営学(MBA)。組織論と知識経営理論を融合した視点で,リサーチ・アドミニストレーションシステムの在り方を研究中。