U-6 これからの大学運営-URAはなにができるのか
  (モデレーター:大阪大学)




 平成25年に策定された「国立大学改革プラン」に代表されるように、大学のおかれた環境はどんどん厳しいものになっており、ますます総長(学長)の強いリーダーシップが求められています。そのような中で、大学のガバナンスに貢献する人材としてのURAの期待が高まっています。しかしながら、現状を振返ると導入時にはURAの多くは外部研究費獲得を使命としされていることが多く見受けられます。期待と現状のギャップの中で、果たしてこれからURAはどのような視点を持ち、能力を身につけていくべきなのかについて、様々な組織でURAではないものの似た活動をされている方々のお話を参考にみなさんと議論をしたいと思います。



【セッションオーガナイザー】
福島 杏子(大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室 特任研究員)

【講演者】



柘植 綾夫(公益社団法人科学技術国際交流センター 会長)
 1973年東大工学系大学院博士課程修了、三菱重工業代表取締役常務・技術本部長、内閣府総合科学技術会議議員、芝浦工業大学学長、日本工学会会長、日本学術会議会員・連携会委員、文科省科学技術・学術審議会委員(産学連携委員会、人材委員会他)を歴任、現在公益社団法人科学技術国際交流センター会長。





前波 晴彦(鳥取大学 産学・地域連携推進機構 講師(兼任:COC推進室))
 栃木県生まれ。東北大学国際文化研究科科学技術交流論講座博士後期課程修了。博士(学術)。(独)科学技術振興機構等を経て現職。関心対象はSTI政策、地域科学技術政策、産学連携施策、Community-Based Researchの体系化など。産学連携の実務経験をもとに、実務にもとづいた「良質な」研究・政策提言を模索中。









平井 啓(大阪大学 未来戦略機構次世代研究型総合大学研究室 准教授)
 博士(人間科学)。専門分野は健康心理学・行動医学。 2011年より、大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室において、博士課程教育リーディングプログラムの企画・申請書作成・ヒアリング対応ならびに採択後のプログラムの運営・管理業務・開発業務に従事しながら、研究戦略ツールの導入ならびに同ツールを用いた学内情報の収集と解析を行なうInstitutional Research(IR)の体制構築業務に従事した。スーパーグローバル大学創成支援事業への申請においても、企画ワーキングの調整役、コンセプト開発・申請書類作成・ヒアリング対応などの業務に従事した。2015年8月より、未来戦略機構「未来戦略機構次世代型総合大学研究室」に異動し、研究型大学のあるべき姿に関するシナリオ作成などを行なう学内シンクタンクとしての研究室を目指し、活動を行っている。








綿貫 直子(一般財団法人SFCフォーラム事務局)
 2002年、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で立ち上げられた産学連携によるベンチャーインキュベーション研究プロジェクトに事務局として参加、研究活動体制および交流イベントやビジネスプランコンテストなどの各種活動の立ち上げから運営支援に携わる。2005年より、SFCの事務組織である研究支援部門にて、産学連携プロジェクトや多数研究者が参加する研究プロジェクトの運営支援、利益相反マネジメント体制の立ち上げなどに従事。2012年、SFCの研究活動や対外発信、産学連携やベンチャーインキュベーションなどのサポートグループである一般財団法人SFCフォーラムに立ち上げから参加し、URA的活動を続ける。


【司会者】






福島 杏子(大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室 リサーチ・アドミニストレーター)
 社団法人にて、経済産業省の補正予算事業の企画・実施を担当した後、複数の大手企業とのNEDO委託事業プロジェクトの進行管理を経験した後、2006年から(独)科学技術振興機構社会技術研究開発センターにて「科学技術と人間」研究開発領域において研究開発プログラムの設立・公募・プログラムマネジメント等の一連の競争的資金運用業務を経て、2012年10月より現職。これまでの経験から、大学の構成員である研究者・事務系職員・URAを含む研究支援者等が科学技術政策や研究と社会との関係について議論をする<場>を企画・構築し、研究支援の仕組みづくりを心掛けています。