11 高野 誠:大阪大学

「大学経営におけるURAの役割」
9月1日 15:00~16:30 大会場(8階ホール)

 文部科学省の「国立大学経営力戦略」(平成27年6月16日)において、各国立大学に対して、「学長のリーダーシップの下、責任ある経営体制を構築し、法人化のメリットを最大限に生かしていくこと」が求められ、そのために、「学長を支え、経営の一翼を担う人材として、マネジメント能力を有するとともに教育や学術研究に深い理解のある人材」が必要とされました。
 本セッションではこの要請に対して、「国立大学を経営する」とはどういうことかについて議論を行いたいと思います。またその際、国立大学の「経営者」や「経営スタッフ」にはどのような技能が求められるのか、について認識を深め、更に、「URAの経営スタッフとしての役割」について明らかにしたいと思います。
 この議論を深めるために、「民間企業」、「国立大学」、「文部科学省及び大学」における経営やそれに関係する業務に造詣の深い講師をお招きしております。まずこの3名の講師より、「国立大学の経営」の現状はどのように見えているのか、または、どうあるべきなのかについてお話をいただき、その後フロアの皆さんとの意見交換を行い、「大学経営におけるURAの役割」まで議論を深めたいと思います。
 国立大学の組織運営や研究戦略を題材に取り上げて議論を行いますが、全ての大学、大学共同利用機関法人に共通する重要な課題であると思います。皆様の積極的な討論へのご参加を期待します。





【セッションオーガナイザー・司会者】
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 高野 誠(大阪大学 経営企画オフィス
 シニア・リサーチ・マネージャー、特任教授)

1986年日本電信電話株式会社(NTT)入社。同社研究所、研究企画部門等で電気通信システム及びその管理システムの研究・開発、各種情報システムの開発プロジェクトマネジメント、組織マネジメント等に従事。研究企画部門では研究成果の事業化企画を行うプロデュース担当を統括。2015年大阪大学特任教授/シニア・リサーチ・マネージャー。主にプレアワード業務や経営企画支援等、 お金に関係する業務に従事。博士(工学)。


【講演者】
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 渡辺 裕司(株式会社小松製作所 顧問)

1982年東京大学大学院工学系研究科修了。同年株式会社小松製作所入社。同社執行役員エレクトロニクス事業本部長、執行役員経営企画室副室長、ギガフォトン株式会社代表取締役社長、同社取締役会長等を歴任。産業競争力懇談会COCNの実行委員等の立場で、大学の基礎技術の産業への応用、大学と産業界の関係等について提言多数。現在、株式会社小松製作所顧問。工学博士。

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 相本 三郎(一般財団法人 蛋白質研究奨励会 理事長)

大阪大学蛋白質研究所にて有機化学的手法による蛋白質合成法の研究に従事。ペプチドチオエステルを合成ブロックとする新しい蛋白質合成法を確立。その業績により2007年に日本ペプチド学会賞、2011年に日本化学会賞を受賞。合成蛋白質・ペプチドを介して構造生物学や生化学分野の研究者と共同研究を行い、バイオサイエンスの発展に貢献。2015年8月までの4年間、大阪大学理事・副学長(基盤研究・リスク管理担当)。



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 喜久里 要(早稲田大学(元文部科学省高等教育局) 研究戦略センター
 Administrative Staff)

2003年文部科学省入省。初等中等教育局児童生徒課でのいじめ自殺問題への対応などを経験しつつ、高等教育局大学振興課(大学の質保証)・私学助成課(私立大学振興)・大阪大学出向(SGUなど大学改革の企画立案)・官房人事課(国立大学教員人事制度)など高等教育行政に6年超携わる。2015年10月より早稲田大学職員に転身し、2016年6月より現職。