27 野水 昭彦:情報・システム研究機構 | 
  矢吹 命大:横浜国立大学

「IR・研究力評価について」
9月2日 13:20~14:50 小会場A(研修室607)

 東京に立地し、理工系を中心とした電気通信大学、文系理系双方を有する総合大学である横浜国立大学、そして大学の研究を支える大学共同利用機関法人であり傘下に分野の異なった研究所を持つ情報・システム研究機構と、大きく異なる特徴を持った3つの機関による研究IRについてのセッションです。本セッションでは、三者がそれぞれの取り組みや考え、直面する課題などを示すことにより、聴衆にも広く参考になる情報を提供するとともに、議論の題材も提供します。
 また、前半の講演は問題提起を含み、後半の時間は皆様方の積極的な参加による全体討論セッションとしたいと考えます。

<プログラム>

1.イントロ「IRについて、特にURAが関係するIRとは?」
 セッションの説明とIRについて簡単な紹介をします。

2.事例(1)「文理融合型総合大学における研究IRの取組み」
 文理融合型の総合大学における研究IRとして、大学の規模や文理の違いに着目し、論文生産状況や科研費の採択状況などの分析した結果をご紹介します。

3.事例(2)「電気通信大学における研究力評価システムの構築に向けた取り組み」
 電気通信大学で研究大学強化促進事業の一環として取り組んでいる研究力評価システムの構築に関する活動内容を紹介します。
 同システムのモデル、対象とするデータ群、評価指標の分類などを説明します。

4.事例(3)「大学共同利用機関の貢献度を可視化」
 大学共同利用機関の使命とは、研究者コミュニティに高度な計測機器、資料、インフラ、サービスなどを提供することによって共同利用・共同研究を推進することです。私たちURAは、IR活動を通して得られた本機構の「実績/貢献」を大学へ可視化するプロジェクトを立ち上げました。今回のセッションでは本プロジェクトの概要についてご紹介します。

5.ディスカッション「これからのIRにおける問題点」







【セッションオーガナイザー・講演者】
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 野水 昭彦(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 戦略企画本部
 シニアURA)

企業の半導体研究開発部門出身。2007年4月より2014年2月まで科学技術振興機構にて、さきがけ領域担当、さきがけ技術参事を歴任、戦略目標立案、研究領域設計等に関与。(主に情報分野、数学分野)
2014年3月より大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構のシニアURA、兼 女性研究者活動支援室 室長代理、兼 データサイエンス推進室長。
科学技術振興機構CREST領域運営アドバイザーでもある。



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 矢吹 命大(国立大学法人横浜国立大学 研究推進機構 特任教員(講師)、
 リサーチ・アドミニストレーター)

大学院在籍中よりサイエンスコミュニケーションやURAに強い関心を持つ。2012年4月より筑波大学大学院人文社会科学研究科国際公共政策専攻特任研究員。2014年4月より現職。
専門は国際関係論、科学技術政策論。URAとしては科学技術政策動向調査、競争的資金獲得支援、サイエンスカフェ支援、研究IR活動のほか、競争的資金に関するデータベースシステムの構築も担当。趣味は研究機関の施設見学。





【講演者】
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 森倉 晋(国立大学法人 電気通信大学 研究推進機構 研究企画室 副室長、
 URA(特任教授))

総合電機メーカーの研究開発部門出身。博士(工学)。2014年4月より、URA(特任教授)として電気通信大学に勤務。
現在、研究企画室副室長として、研究戦略の立案や研究評価システムの構築、競争的資金の獲得支援などを推進。
兼務先の産学官連携センターでは、民間企業との共同研究を推進。



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 来栖 光彦(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所
 リサーチ・アドミニストレーター)

筑波大学生物科学研究科を修了、理学博士。脳中枢の進化と発生を研究。学位取得後、カリフォルニア工科大学にポスドク留学。帰国後、国立遺伝学研究所の助教として7年半、神経科学の研究を展開。その後、自身の可能性に挑戦すべく外資系メーカーの営業職に転職し、飛び込み営業に夢中になる。2014年から遺伝研にリサーチ・アドミニストレーターとして赴任。研究所の様々なIR情報をもとに研究力強化、広報と幅広く活動中。