29 鶴田 宏樹:神戸大学

「ワークショップを活用したイノベーション創出」
9月2日 13:20~14:50 小会場C(研修室603)

 最近の大学における教育・研究・社会貢献においては、デザイン思考・システム思考・イノベーション思考などの思考法が重要なツールとなっています。教育面では学生の価値創造力の醸成、研究においてはトランスディシプリナリー型研究の設計、社会貢献においては企業の新規事業創出支援などで活用されています。大学の機能が知識蓄積型に加えて価値創造力にも力点をおきはじめている現状において、今後もさまざまな分野で有効なツールとして活用されると考えられます。大学によっては大学機能強化のシステム設計などで 活用されている例もあると言われています。本セッションでは、これらのデザイン思考・システム思考やイノベーション思考に基づく対話型ワークショップからイノベーションの創出を試みる各大学の事例を紹介します。大学教員・学生や企業人を含めた多様な人たちによる対話を成り立たせるためのスキルやマインドセットについて議論しながら、人材育成や産学連携への活用戦略とその課題について考えます。本セッションはどなたでも参加できますが、デザイン思考、システム思考、イノベーション思考などの理解が十分でない方には難しい内容も含まれるかもしれないことはご了承ください。





【セッションオーガナイザー】
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 鶴田 宏樹(神戸大学 連携創造本部 准教授)

神戸大学大学院博士後期課程修了。博士(農学)。日本学術振興会特別研究員を経て、神戸大学共同研究開発センターに助手として着任。現在、連携創造本部/工学研究科 道場:未来社会創造研究会・准教授、応用構造科学産学連携推進センター・副センター長。産業界・社会の課題設定と社会実装を目指す産学官共同研究プロジェクトの設計に従事。最近はイノベーション教育にも興味をもつ。


【講演者】
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 今井 潤(岩手大学 三陸復興・地域創生推進機構 教授)

東京都出身
千葉大学大学院自然科学研究科修了 博士(学術)
平成12年9月岩手県人事交流により岩手県工業技術センター専門研究員
平成14年4月より岩手大学地域共同研究センター助教授
平成28年7月より岩手大学三陸復興・地域創生推進機構教授
平成25年26年イノベーション対話促進事業等事業採択
岩手ネットワークシステムに岩手SDM研究会を設立し、県内各地でイノベーティブ対話ワークショップを実施



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 祗園 景子(国立大学法人滋賀医科大学 バイオメディカル・イノベーション
 センター 特任助教)

神戸大学自然科学研究科を修了し,福山大学にて博士(生命工学)を取得.専門は遺伝子工学,分子生物学.
理化学研究所CDB,サントリーHD株式会社植物科学研究所,TLOひょうご,神戸大学連携創造本部などを経て平成28年4月より現職.平成26年度に神戸大学が文部科学省COIビジョン対話事業に採択されたのを機に,システムxデザイン思考に基づくワークショップのデザインとファシリテーションに携わっている.



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 鳥谷 真佐子(金沢大学 先端科学・イノベーション推進機構 助教)

'99年お茶の水女子大学理学部生物学科卒,'05年大阪大学大学院医学系研究科博士後期課程単位取得退学 博士(医学),'06年自治医科大学医学部ポスト・ドクター,'08年金沢大学フロンティアサイエンス機構博士研究員,'12年金沢大学先端科学・イノベーション推進機構特任助教,'14年より現職。研究力分析,医学系外部資金申請支援,新規事業創出コンサル担当。リサーチ・アドミニストレーター協議会事務局長。